新入社員の自己啓発の落とし穴について
こんにちは。3月ですね。すでに来月入社予定の新人たちが研修にきている、という企業もあるのではないでしょうか。春だなぁと感じますね。
さて、これは毎年のように言われていることですが、『最近の若者は、モチベーションが続かなくて3年以内に退職してしまう』という問題。今年は、かなりの就職難だったわけですが、それを勝ち抜いてきた今年の新入社員は、どんな仕事観をもっているのでしょうか。アンケート調査によると、管理職クラスまで成長、出世したいと思っている人が案外多いようですよ。
具体的な新入社員の声としては、「自己啓発でスキルアップしたい」、「資格を積極的に取得したい」、「一人前の社会人として、早く認められるようにマナーを身につけたい」など、自分自身を磨き上げるために努力することを重視する、堅実な考え方の新入社員が多いようですね。
しかし、そんな新入社員が陥りやすいトラップがあります。というのも、自己啓発を行うことや、資格取得そのものが目的となってしまう場合があること。もちろんそれらは決してムダではないのですが、こういった自己啓発や資格取得というのは、ビジネスのための道具、ツールであって、決して何かを成し遂げるための「目的」にはなりえないからです。
新入社員にとっては、仕事を通じて希望や夢がかなうのであればたいへん理想的ですが、仕事と自己啓発そのものは異なることだというのを教えること、そして、仕事をしていく上で、もしも学んだ自己啓発や資格が活かせるのであれば、それを引き出してあげるというのも、私たち周囲の人間がコミュニケーションとしてしてやれることのひとつではないでしょうか。